『時間がない??じゃあそのお説教いらんのとちゃう?』篠原のメルマガその⑤

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こんにちは、篠原です。

 

今日も朝からパン屋さんのバイトに行ってきました。

 

『娘さんが寝込んでても休んで迷惑かけない仕事がしたい』

って、夫がかならずいる早朝3時から7時までのバイトを始めたわけですが、

ぶっちゃけ眠いです。

 

 

ただ、

職場環境はとても良くて、

みんないい人ばっかりだし、

何よりパン作りに集中する時間って楽しい。

 

7時の開店までに5人で100種類くらいつくって用意しないといけないので、

みんな無言。そして動きは無駄がなくとてつもなく早い。

 

 

もちろん、失敗することもあるけどお互い責めたりしなくて、

『そういうこともあるよねー。』くらい。

 

 

一度パンの乗った鉄板を柱にぶつけて落としてしまったときは

『だいじょうぶやった??』と、

パンではなく私にケガがないか心配してくれはったし。

 

 

入ってすぐのときは超早起きにもなれなくて遅刻したり、

作るのがめちゃくちゃ遅くて全然役に立たなくてしょんぼりしていたら、

『一回ずつ早くなってるし、慣れればだいじょうぶやから』

と、帰り際にそっと言ってくれはったり、

限られた時間でできることが増えたらニコッとほほえんでくれはったりとか。

もうねなんかいい人過ぎて泣ける。

 

これ、一人の人のことやないからね。

みんなそんな感じなの。

 

もしかしたら、

2時台に起きて3時から働く、

ということを続けられるということそのものが、

誰にでもできることではないのかもしれない。

 

 

実際私が入ってから半年の間に、

何人かが入ってきては一瞬で辞めていってるのを見た。

 

 

で、中でも彼らが素晴らしいと思うところ、

 

それは、

技術の教え方。

私はパンをひたすら形にしていく仕事で、

まだまだ下手くそだからいびつになりがちだったりするんだけど、

 

『もっとハサミを傾けたほうがきれいにみえるよ』
とか、

『記事を先にもっと大きく広げたほうが具が包みやすいよ』

とか、

 

それだけ言われる。

本当にそれだけ。

 

私は、『ああ、わかりました、ありがとうございます』
とだけ言うて修正する。

 

ほんでまた、

自分が形を作ったパンが、

ちょうど私が帰る頃に焼きあがっているのだけど、

自分が今日、うまくできたかどうかがその日のうちに確認できるのがまた素晴らしい。

 

なぜなら私はずっと、動物とか子どもとか、

数字や売上げとかでわかりやすく結果が出るような仕事をしてこなかった。

 

例えば今日一生懸命喧嘩の仲裁をして話をしたとして、

それがどのくらいその子に伝わったのか、

あるいはその子の人生においてその言葉がどれほど役に立ったのか、

立たなかったのか、
むしろ毒になったのか、

とか
全然わからなかったからね。

 

 

だから、

帰りにいつも
『あ、今日は上手にできたな』
とか、

『先輩の言うとおりにやったら、形がぜんぜん違う!すごい!!』
とか、

毎回すこしずつ修正していけるのだ。

 

自分の成長が目に見えることがないより嬉しいし、

また、それに気づいて褒めてくださるのも素敵。

 

つまり、
『なにやってるんだよ!』
『すみません』
みたいなやり取りが全然ないねん。

 

みんなやるべきことを黙々とこなして、

わからないことや相談するべきことだけ短く伝えあって、

さり気なく助けられたら
『ありうがとうございます』って、
気持ちよく言い合ってて、

教えるときも短く
『もっとこうすろとよくなる』
だけ伝える。

これ、職場環境としてももちろんすごいんやけど、

これがもし、教育機関ならすばらしくない??

家族関係ならどうだろう?

夫婦なら??

友達なら?

近所付き合いなら??

何に当てはめても素晴らしいねん。

 

こんな世界あったんやなー、

と、私は理想の桃源郷でも見つけた気持ちでいるもの。

ただの小さなチェーン店のパン屋さんなんだけどね。

 

 

ほんで思うのは、

このお店の雰囲気は店長さんの人格ももちろんあって、

それに呼応する人だけが残ってって、

結果すごく素敵な職場になったんかもしれんけど、

 

一つ重要なポイントがあって。

 

それは

『時間がないこと』。

とにかく3時から7時までの間に、

決められた100種類数百個をつくらなければいけない。

 

ということは、

雑談すらほとんどしない、というかできない。

ましてやケンカしてる場合やない。
説教してる時間もない。

 

極限まで削ぎ落とされた無駄のない職人的な動きと同じように、

人間関係においても、

無駄を削ぎ落とす必要があったのだと思う。

だからこそ生まれたのが、

あの、奇跡のような空間なのだろう。

 

で、思うんやけどさ、

『時間がない』って、
みんなよく言うやん??

でも、
時間がないない言いながらしなくていいケンカしたり、
しなくていいお説教したり、
人の悪口言うたりする人がいるわけやん??

その人達はホンマに時間がないの??

と、私は小一時間問い詰めたい。

いや、いいや私そんな時間もったいないからしないけど(笑)

 

こうして、

『本当に時間がないというのはどういうことか』

 

を見てしまうと、
本当世の中、
無駄なこといっぱいしてるのに
『いそがしい』って言うてる人がたくさんいるよな、と

ちなみにここで言う無駄は、
無駄なケンカ、無駄な説教、無駄な悪口、いじわるとかを指してるからね。

遊んだり休んだりダラダラすることは、
推奨はしても無駄とか言わないからね、わたし。

 

そんなんしてる時間あるならさっさと退社して寝るとか、
帰りに美味しいもん食べるとか、
発売楽しみにしてた本読むとか、
子どもとキャッキャウフフしたほうがよくない??

 

そのほうがずっといいよ。

だって元気になるよ。

 

だからさ、

子どもにうっかり必要以上の長い説教かましそうになったら、
こう思うのはどうだろう。

『わたしってそんなに暇?この説教ほんまに必要??』

で、さっさと例のヘルプカードを夫に渡して逃亡して、

コンビニで美味しいスイーツでも買って帰って、

帰ってみんなで食べたらいいと思うんだ。

 

旦那さんへの不満や、
子どもたちにどうしても伝えたい事があるなら

スイーツ食べてほっこりしながら言えばいい。

いや、ムリかもしれないけどさ。

 

そのときは旦那さんの分は買わなくていいし。

 

ようするにそのスイーツは、
爆発しそうなのを抑えたことに対するご褒美としていいと思うんだ。

『しなくていい説教をこどもにしそうになった』=限界まで頑張った、ってことやからね。

 

爆発しそうになったことで自分を責めないでほしいんだ。

 

ガンガン甘やかして許してあげてください。

 

ほんで、

むしろ抑えられて逃亡したあと、

ほんまムカつく!!と思った子どもや夫と一緒にほっこり美味しいものを食べることができたら、

 

それこそが、

祝杯を上げるべき素晴らしい出来事だと私は思う。

 

 

さいきん、

春が近づいてきたので、

 

パン屋さんの帰り道、

低く連なる山の向こうにゆっくりと朝日が登ってくる。

私は今日もその光を浴びながら帰る。

 

今日も、いい一日でありますように。

 

そう思いながら今日も、

まだ眠っている夫と子どもたちがいる家のドアを

 

小さく『ただいま』といいながら開けるのだ。

 

 

 

篠原みなも

 

 

 

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管理人:篠原みなも

こんにちは。

篠原みなもです。

おいしいものと、子どもの観察、

景色のきれいなところでぼーっとするのが大好きです。

1歳ハルカ♀、4歳ミノル♂、6歳カズミ♂と、

3人の子どもがいますが、

『大変ねえ!!』

って言われるたびに違和感バリバリ。

日々いかにたのしく平和にお気楽に生きるかを追求しています。

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