無駄だ無駄だと言われ続けたことの中にある価値の話

この記事は6分で読めます

こんにちは!篠原です。

 

今日は朝からイオン✨

 

焼きたてです!の札に誘われあんこ入り塩パンを頬ばってます。

ああ、しあわせ(о´∀`о)

 

 

今日は自転車できたんやけど、

 

『もうすぐ咲くぜ!』って

ツツジのつぼみがかわいすぎて自転車を下りた。

赤白ピンク濃紅、

『かわいいかわいいかわいい』

いいながら200mほどかわいい祭。

 

わりと新しくできた遊歩道やけど、

ツツジのおかげでしあわせに歩ける。

 

設計してくれた人ありがとう(о´∀`о)。

 

 

こういう風に花を愛で新緑を愛で歩くたびに、

 

あるいは最近、

トテトテ歩きの一歳の娘が、

マンションの駐輪場の向こうに

『お庭があるわ!』と発見し、

(うちのマンションはめちゃくちゃ庭部分が広い)

道なき道を必ず通って時間をかけて土や苔や樹木に触れ、

すごくうれしそうに

『あー!』って手を伸ばすのを見るたび、

 

『機能的で合理的で美しい』世界とか

『役に立つことばかり求められる世界』とは別のところに、

こどもたちも私もいるのだなー、

と、しみじみする。

 

 

そう思って振り返ると、

 

 

例えば、

通勤時間が同じ京都市内なのに片道一時間だったとき、

皆に『大変ねー』

と言われたけど、

 

私は電車の窓から見える線路沿いに植えられた桜並木が、

枯れ木からつぼみになり桜が咲き美しく散り新緑になり濃い緑に変わっていくのを、

毎日楽しみに眺めていたし、

 

そのときは独身とか新婚で夫婦だけでわりと自由がきいたから、

 

職場から二駅川沿いを歩いて、

川面を優雅に泳ぐ水鳥とか、

レンタサイクルで通りすぎる外国人観光客の幸せそうな表情とか、

川の上に広がる京都特有の低い桃色に霞んだ空とかをずっと眺めて歩いたし、

 

帰り道はいろんなルートを通って、

パン屋さんやらカフェやら雑貨屋さんやら花屋さんやら外観は普通ではないんやけどお店やない普通の民家とかを発見したり、地蔵さんや神社を見つけたらよほど急ぎのとき以外はも拝んだりして楽しく暮らしていた。

 

その後、

 

子を生むたびに異動を申請し職場が近くなり、

お迎えが間に合うようになり、

帰宅後の時間は長くなりありがたかったが、

それでも私は僅かな時間でも遠回りし、

お迎えまでの猶予が5分あれば缶コーヒーを買って夕焼け空を見上げながらバスを一台見送り、

20分あればカフェに寄って一息ついてから子に会いに行った。

 

 

 

 

あるいは産後復帰して仕事と家事育児に忙殺されていたとき、

保育園まで徒歩30分子の小さな手を引いて歩くのはとてもとても大変だったのだが、

でも、道々の花に人形に空に輝く飛行機に、

しばしば立ち止まり嬉しそうに声を上げる我が子と歩く時間があったからこそ、

あの、

『役に立つことばかりを求められて苦しかった』時期は、

息をできたのではないかと思う。

 

 

それは小学校や習い事の5分の帰り道を一時間かけて回り道しては、

当時飼うことを許されなかった犬や猫や小鳥やリスが軒先にいる家を巡り、

乾く前に野良猫が通ったまま固まった猫の足型がついたお気に入りの道を通って

親に素知らぬ顔で

『ただいま』と実家に帰っていたあの頃とおそらくなんら変わっていないのだ。

 

 

 

『ちゃんとしなさい!』

『どうしてできないの!』と、

母や先生に怒鳴られ続けた小学校時代や、

 

空気を読むことが求められてもできずに友達ができず、

毎日人と話すより多く本を読んでいた中学時代や、

 

社会人になって『お金にかわる価値のある』『人の役にたつ』仕事を求められて働いていたときも、

 

『お母さんお母さん!』と泣き叫ぶ子の世話に明け暮れていたときも、

 

 

私になにかを求める相手や中身が変わっただけで、

 

 

私はどうやらいつもそうした『求められたこと』の外側の世界で息をしていたんだな、とおもう。

 

 

 

 

去年育休明けに復帰せずに退職し、

 

サラリーマン以外の働き方を模索してインターネットビジネスの世界を勉強しだしたとき、

 

何度も問われたことは、

『あなたが一万時間費やしてきたことはなんですか?』

だった。

 

一万時間を九時間で割ると約3年。

 

それだけの時間を費やしてきた何かについて、

人はその道の素人に教えられるだけのスキルがあり、

『役に立つ情報』を提供し、対価を得ることができるらしい。

 

 

それを聞いて、

私はとりあえず、育児についての発信を始めた。

児童館職員として働いてたこと、

三人育ててることが人に『すごい』と言われるので、

そうなのかも?くらい軽い気持ちで。

 

 

 

しかし、違う。

 

 

最近思う。

 

どうやら違う。

 

 

 

『児童館職員だったから』

『三児の母だから』

 

は、確かに凄そうに見えるけど、

 

 

これは、

『大企業に勤めて高学歴』

 

くらい外側のことで、

どうも価値があるのはその枠組みではないのでは?と。

 

 

むしろ私が強みとして、

『毎日続けてました!』

『一万時間とか余裕です!』

と、言えるのは、

 

『役に立つこと』の外側にいる時間を大事にしてきたことじゃないか、と。

 

 

だから、

『京都散策しながら仕事します!』にすごい反応があり、

 

『なんかわからんけど子育てセミナーやらないか誘われたからやります!』

に応援がくるんじゃないかと思う。

 

 

 

私は京都の町が好きだ。

 

 

昔長野県の山奥に住んでたとき、

一番驚いたのは桜の木の少なさだ。

 

京都は学校も病院も神社も川も多いから必然的に多いのもあるけれど、

 

 

桜は民家の軒先にもたくさん植わっている。

 

見頃なんて一年の間に一週間くらいで、

それ以外は毛虫に悩まされるというのに。

 

紅白の梅の木や桃の木、

椿に雪柳サツキにツツジ…。

 

小さな町の狭い玄関先に、

四季折々それは見事に花が咲き乱れる。

それが京都だ。

 

見栄っ張りだからという説もあるが、

見栄だけで手入れできるほど、

樹木の世話は楽じゃないと思う。

 

 

『手入れが大変だから』

と手放すのは簡単だがしかし、

そうされなかった物がたくさん残るからこそ、

国内外問わずこれだけ多くの観光客を魅了して止まないのではないか、と。

 

 

小さな神社で出会うでっかいクスノキとか、

丁寧に掃除されお線香の臭いがするお地蔵さんに手を合わせるたび思う。

 

 

本当はそういう、

『一見役に立たないこと』

の中にしあわせってあって、

 

そこに豊かさを見いだせるから生きていることに価値があるのではないか、と。

 

 

だからほんまは偉くてお金も権力もある人が、

そこの価値をわからずに、

『はあ?ボランティアで充分だろ』とか言ってお金を出さないことで、

この国の幸福感とか希望とか未来とかそういう明るいものを衰退させてるのかもしれんな、と。

 

『はあ?小学生の保育?そんなんそのへんのばあちゃんでできるやろ』って扱いの低待遇長時間労働な児童館職員やってた私は、

 

ツツジのつぼみを愛でて歩きながら思った。

 

 

 

 

 

 

 

長らく『先生』という職業の人になかなか受け入れられなかった私であるが、

 

『先生』に評価された数少ない経験の中で、

ものすごく印象に残っている言葉がある。

 

それは、

好き嫌いがめちゃくちゃはっきりしていて、

無愛想で目付きの悪い私にいつも不機嫌そうな顔をしていた高校の美術教師の言葉。

 

 

 

その日は自画像を描いていた。

 

似顔絵みたいに美化して描くまわりの同級生に違和感を感じて、

自分の絵をみたらやっぱり美化されてて気持ち悪くなり、

 

完成してたんだけど顔のパーツを全部消して描き直した。

 

で、それを先生に見せたら、

 

 

 

『あなたは、本当に美しいものが何か知っていますね』

 

 

と。

 

 

 

びっくりした。

 

 

 

その教師にとって私は、お気に入りの生徒ではない。

だから私にお世辞は言わないはずだ。

 

 

なんの見返りもなく発された言葉にしばし呆然し、

だからこそ20年経った今も大切に覚えている。

 

 

 

 

『本当に美しいもの』

が何か?

 

については、

 

私はいまでもわからないけど、

 

 

17のときと変わらず寄り道が大好きで、

急ぐことがとても苦手な私が、

 

あのときと変わらず

『本当に美しいものがわかっている人間』であればいいなと、

 

心から思う。

 

 

 

篠原みなも

 

 

 

このブログのご質問、ご感想はこちらから。

感想いただけたら狂喜乱舞します。相談質問もお気軽にどうぞ。

※きまぐれに更新!読むと元気が出る!

篠原のメルマガ、登録はこちら

LINEのお友達登録はこちら

Facebookリンクはこちら

Twitterアカウント→@jiyuunaokan

 

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

管理人:篠原みなも

こんにちは。

篠原みなもです。

おいしいものと、子どもの観察、

景色のきれいなところでぼーっとするのが大好きです。

1歳ハルカ♀、4歳ミノル♂、6歳カズミ♂と、

3人の子どもがいますが、

『大変ねえ!!』

って言われるたびに違和感バリバリ。

日々いかにたのしく平和にお気楽に生きるかを追求しています。

篠原の詳しいプロフィールはこちらをどうぞ。